琵琶湖のシャローマンが霞ヶ浦名手の猛追をかわし、トロフィーを手に

BasserAllstarClassic2024の2日目、会場となる霞ヶ浦トーナメントプレイスは11月らしい冷え込みのなか朝を迎えた。

初日のトップウエイトは今大会の予選会に当たる「ザ・ワイルドカード」琵琶湖戦を勝ち上がってきた諸富真二選手。琵琶湖でもシャローゲームを得意とする諸富選手は、オールスター本戦でもカバー撃ちを主体に初日のゲームを組み上げ、利根川の流入河川から3尾4290gをキャッチしていた。

暫定2位で諸富選手を追うのは霞ヶ浦の実力者である草深幸範選手。12時以降からの怒涛の追い上げでウエイトを700g差まで詰めていた。その背後には早野剛史選手、センドウタカシ選手、江尻悠真選手らが逆転優勝をねらう展開となった。

前日よりも冷え込んだ朝、諸富選手が逃げ切れるかどうか、他の選手が逆転できるかどうかは、確実に変化しているであろう水中の状況へいかにアジャストできるかにかかっている。

DAY2のファーストフィッシュは7:39に矢口悟司選手がキャッチ。矢口選手もワイルドカードで本戦への切符を手にした選手だ。初日にノーフィッシュに泣いた三原直之選手と川村光大郎選手も朝の時間帯にバスをキャッチ。胸をなでおろした。

小森嗣彦選手が8時台に2尾、伊藤巧選手が9時台に2尾をスコアボードに記入することに成功。そして、前日と同様に午前中の時合が到来。9:30からの1時間で11尾のバスがキャッチされた。この時間帯には林晃大選手がリミットメイクを達成し、単日ウエイト2270g、2日間トータルを4210ｇに教え上げたものの、初日の諸富選手に届かず。

そんな諸富選手も決して余裕で釣りをしていたわけではなかった。この日は霞ヶ浦本湖のエリアでマット状のカバーをパンチングしていた諸富選手。陽が高くなってから立て続けにバイトを得たものの、２回連続でバラシ。あと１尾でも手にできれば２位以下を大きく引き離せるスコアだけに、このミスはかなりのショックだ。

このミスを取り返すべく諸富選手が奮闘しているなか、猛烈に追い上げたのが草深幸範選手だ。まずは同船中のライブカメラの前で980gをキャッチ。一気に諸富選手を追い抜いた。さらにはダメ押しの870ｇでウエイトを５kg台に乗せて独走状態へ。

小野俊郎選手、赤羽修弥選手もキロフィッシュを２尾連続キャッチして見せ場を作った。

しかし母なる湖・琵琶湖で鍛えられた獅子・諸富選手はこのままで終わるアングラーではなかった。11:30、リグを細身のエリートクローのテキサスにチェンジした1投目、石積みにからむ浮草のマットの下から、まさにキッカーとなる1550ｇのビッグフィッシュをランディング。

「これが俺のライトフリップだ！」と声を上げた。

これでトータルウエイトは5840g。霞ヶ浦勢の猛追をかわし、ワイルドカードウイナーとしては初のBasserAllstarClassic優勝の栄光を掴んだのだった。

諸富選手優勝の軌跡、そして各選手にそれぞれあるドラマと釣りの詳細は12月末発売予定の月刊『Basser』で特集を組んで詳報します。

両日ともライブ配信はアーカイブで視聴できます

BasserAllstarClassic2024　DAY2／RESULT

※青木唯選手はペナルティーのためウエイトから-1000g
※沢村幸弘選手はペナルティーのためウエイトから-2000g

 Basser Allstar Classic2024の詳細は特設サイトにて！