リミットメイクか、ビッグフィッシュか。混戦の1日目レポート【バサクラ2025】
国内最大級のバストーナメント「Basser Allstar Classic 2025」がついに開幕した。 初日となる11月29日、会場の佐原周辺は朝6時の時点で気温3℃を記録。今シーズン一番とも言える冬の冷え込みに見舞われた。急激な水温低下によりバスの活性低下が懸念される中、日本最高峰のバスアングラーたちがどのように「答え」を導き出すのか、緊張感に包まれたスタートとなった。
江尻悠真が魅せた「安定感」
極寒のタフコンディションの中、早々に試合を動かしたのは江尻悠真選手だった。 開始早々に810gをキャッチ。その後も順調にスコアを重ね、10時30分という早い段階でリミットメイクを達成した。この時点でトータル2,110gを持ち込み、暫定トップに躍り出る。このタフコンディション下での早い段階でのリミットメイクは、彼の実力の確かさを物語っていた。
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王者・青木大介の「判断力」
江尻選手の独走を許さなかったのが、青木大介選手だ。 特筆すべきは、その圧倒的な判断スピードだ。スタート直後に1本目を上げた利根川本流を早々に見切りをつけ、ターゲットを北浦エリアへと変更。この戦略が的中し、アベレージサイズながら2連続でバスをキャッチし、一気にウエイトを積み上げた。結果、江尻選手を逆転し、トータル2,320gで初日を首位で折り返すことに成功。そのまま、上位2位は変わらず1日目を終えた。
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虎視眈々と狙う強豪たち
トップ2名のデッドヒートだけでなく、追走グループも不気味な存在感を放っている。
3位の川村光大郎選手は、正午過ぎに2,050gという特大のキッカーフィッシュ1本を上げ、首位と僅か270g差に肉薄。林晃大選手も1,900gのビッグバスをキャッチしており、一発で順位が激変する可能性を示唆している。 また、後半にかけてパターンを掴んで連発し、5位まで順位を上げた藤田京弥選手も見逃せない。アメリカのトーナメントシーンで磨き抜かれたその実力は脅威そのものであり、明日もマークすべき筆頭と言えるだろう。
運命の最終日へ
明日の最終順位は、各日の総重量を合計して決定される。 初日のウエイト差は僅差であり、中位グループまで誰が優勝してもおかしくない混戦模様だ。藤田選手のような爆発力や、川村・林両選手のようなビッグフィッシュ狙いがハマれば、下位からの大逆転劇も十分にあり得る。
DAY 1 RESULT 初日 成績表
青木 大介
江尻 悠真
川村 光大郎
林 晃大
藤田 京弥
赤羽 修弥
伊藤 巧
梶原 智寛
沢村 幸弘
千藤 卓
小野 俊郎
青木 唯
橋本 卓哉
早野 剛史
今江 克隆
大石 智洋
河辺 裕和
金森 隆志
菊元 俊文
草深 幸範
河野 正彦
小森 嗣彦
清水 盛三
藤井 成
三原 直之
山崎 誠2025-11-30 23:00:31
